魔物

魔物とは

 七つの王の時代とも、千年一世と呼ばれる世界の初めの頃の時代に、七人の王がそれぞれ作った人工生命体である。

 彼らは争いの武器であり、王にのみ忠実な僕である。

 彼らは今の世では魔物と呼ばれ、その存在は人間や異種人種などに紛れてしまい定かでなくなっている。

 原初は「僕」と呼ばれ、「神の使い」とも呼ばれることもあった。正式名称は定まっていない。通称は「魔物」、西方都学会ではその瞳の特徴から「七色」と呼んでいる。

 

 魔物のモデルは前世界の神々である、太古のアールヴである。

基本

魔物の外見的特徴は、若く(例外有り)麗しい容姿、瞳の色が王を意味する色の構造色で七色存在する。

身体的特徴

  •  不老不死に近く寿命がない。(肉体に大きな損傷を追うとその再生後使われたエネルギーの分だけ年老いる。同族を食べる、人間を食べる。などの行為によりエネルギーをとりいれると若返る) 
  •  魔物>人間>動物>植物 の順で魔物にとってエネルギーになる。
  •  再生能力が高い。(かすり傷なら1hで治る。腕一本あれば全身再生可能)
  •  見た目や感触とは異なり強靭な肌を持つ。ただし鋭いもので傷つけることが可能。
  •  魔術抵抗値はアールヴ並みで同じくらい強い魔法を呪文なしで使う事が出来る。
  •  鉄の溶ける温度で数時間熱せられるor細切れにされると死ぬ。
  •  人間がその血をコップ一杯程度飲むと半分の確率で魔物化する。もう半分は何も起きない。
  •  魔物は病にかからず、毒も効かない。薬も効かない。(お酒やたばこや麻薬なども効かない)魔法は効く事がある。

性格的特徴

  •  大体のものは人間とは倫理観が反転していて、原初のアールヴに近い倫理観を持つ。(悪徳をよしとする)
  •  大体が本能的に破壊衝動を持ち、サディストである。
  •  快楽主義者が多い。
  •  群れる事は好む傾向がある。
  •  意外にも従僕気質で、特に人間に対しては無意識に従僕する傾向がある。(大抵は長く続かず裏切る)

社会的特徴

  •  魔物の個体数は各王によって異なるが、多くても40人程度。
  •  現在魔物は神話生物化されていて本当にいるとは信じられていない。
  •  現在の魔物は人間の暮らしの中に紛れて生活をしている場合が多い。犯罪組織に加担する率が高い。
  •  西方都学会に所属している魔物も少しいる。
  •  魔物の支配構造は  人間の王→魔物→魔物が血肉を与えた人間 の順である。

人間の魔物化について

  •  魔物の血液および肉、体液を一定以上(コップ一杯程度)摂取すると半分の確率で魔物と同じ体の作りになる。ただし見た目、精神はほぼ変わらない。
  •  ほんの少しだけ精神が変わるとすれば、人間にとって血を与えた魔物は自分の主。という認識に無意識になる。

魔物の成長

  •  妊娠は三カ月程度、赤子でいる時期も一カ月ほど、5年で成人するがその間の成長は個体差がある。
  •  大体10代前半から20代位まで成長する事が出来る。
  •  魔物の体内で何らかの条件がそろうと魔物の完成となりそこで基本的外見年齢が止まる。これが10~20の見た目の間である。早ければ早いほど魔物の社会ではよしとされているが、現実的には20代程度でないと人間社会では不便が生じる場合が多い。
  •  自分の蓄えているエネルギーの総量を上回るような負傷をすると、人間でいう老化した、もしくは成長した姿になる。
  • これは失った箇所を再生する際に、肉体の成長、老化をとどめておくためのエネルギーまで消耗してしまうからである。
  • 失った箇所の再生に使われたエネルギーのおおよそ二倍のエネルギーをもって元の姿に完治することが可能。(普段の食事や、人間を一人食べた程度ではこのエネルギーを得ることはできない)
  •  違う色同士の混血は可能(瞳の特徴、魂共にがどちらか片方のものになる)

その他

 魔物は原初の世界で、人間が不完全な技を持って作りだした生命であるが故に、その魂は千世を渡ることができない。よって、魔物はこの世界(ラクティマリース)のみで輪廻転生をし続ける。もちろん肉体もその不完全な技によって他の魂を受け入れることが困難なため魔物の魂のみしか受け付けない。なので魔物の個体数は大体変わらない。

 魔物は魔物同士以外とは交配する事が出来ない種族である。行為自体はどの種族とも可能だが子をつくることが不可能。

  (魔物が他の種族と交配するには相手を自分の血肉によって同族にすることが条件となる。これが可能な種族は今のところ人間のみである。)

 魔物のモデルは人間でなく神である(神=原初残された悪神=後のアールヴ)

 魔物には前世の記憶を持ちづづける個体も複数存在するが、彼らが記憶を持ち続ける理由は個体によって異なる。