2012年で友人にだけ見せていたブログに書いていた記事の再、再録です。
(一度別のブログに再録していた模様です)
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AUTHOR: のえ
TITLE: 2012.06.18 幻想を否定する。あるいは否定された幻想という幻想。
DATE: 10/23/2015 21:49:23
ReLのキャラクターたちが持っている物語は、単純に表せばとてもチープで、ありふれているものだと思う。
だからこそ単純に童話のような記号にもなる。
シリンは簡単に言えば、失った最愛の人を禁忌で蘇らせた男。だし、
ルシェは、主人に忠誠を誓う人形。だし、
セレは、自らの存在に疑問を抱き自殺した男。 だし、
サラは失った片割れを探し続ける男 だし、
ゼファイルスとイルジアなんかは、人の人生を狂わす道化 だし。
それらをストレートに表したらその辺にあるものとおんなじで、何度もすりきれるように使われた、キャッチーな物語なんだと思う。
けれども私ならやっぱりその幻想を壊したい。壊された幻想という幻想に酔って見たい。と思っている。
だから、その単純な物語は、本当はそうじゃない。って部分が必要になる。これが壊れた幻想という幻想で、それぞれの物語を繋ぐ橋のようなものになると思う。
独立した一つ一つの人生は、かけられた橋によって、本当はこうだった。というものが出来上がる。
シリンとセレが繋がることにより、
大切なものをなくした男は、今もう一度失われようとする友人の願いをかなえるべく、彼を過去の思い人と瓜二つの存在に変えた。
そして、自らの存在に疑問を抱き自殺を目指した男は、彼の友人の手により彼の思い人に瓜二つの存在に生まれ変わる。
となったり、
主人に忠誠を誓う人形は、自分の失われた片割れを探し続ける男によって主人を葬られ存在理由をなくす。
そして、自分の失われた片割れを、人形に見出した男は、人形の主人を葬るが、片割れは人形のどこにも存在せず、追い続けていた意義を失った。
とかになったり、
まあ、道化はあんまり改ざんしようがないけれど、
人々の人生を狂わせていた道化は、そのたった一人の人生を狂わせたことすら覚えていない。とかになるのかな?
多分これが話の主軸だと思われる。いろんな意味合いを持たせているけれど、結局はここかも。と思ったので忘れないように書いとく。
かっこいい文読んだからカッコつけてみたけど失敗した。