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過去記事、ラクティマリース創世神話

PCに残っていた昔友人にだけ見せていたReLの考察ブログの記事です。
のえじゃなくて乃維って名乗っていましたね。
これを推敲して書き直した詩がありまして、
それがこれですね→「千年一世


AUTHOR: 乃維

TITLE: ラクティマリース創生昔話

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PRIMARY CATEGORY: ┗ ReL関連

CATEGORY: ┗ ReL関連

 

DATE: 01/26/2010 00:41:50

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(構想メモ2007より若干修正)

古い文章なので何を言ってるのか若干わかりにくい。のち大きく修正しに来ます。

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ラクティマリース

 

 

混沌の果て、悪の果て

捨てられた大地

去った世界

 

その場所には不要とされたありとあらゆる罪と悪が

自ら身を焦がし灼熱の地平を作り上げていた

自らの苦しみに心をときめかせた罪びとたちは

その恋焦がれる心の下でその捨てられた大地を再生させた

腐敗と敗退の果てを行く世界は、おぞましさの裏に美を見つけ出し

苦しみの果てに恍惚を描き出していた。

いつしか彼らは彼らの思うままの摂理を作り出し

その混沌とした歪な円は混沌であるがゆえに廻り続けた

その混沌の環は欲望の果てを目指し、満たされぬことのない

欠け続けた彼らはその頂点に向かって沈む

その先に彼らは使役と従属、かつてあった主の存在

傲慢と屈伏、極めた者の権利を思い出す。

捨てられるにしてはあまりにも広いその大地

あまりにも多い罪びと

彼らは彼らの目が届く範囲でのみ有効な機能を描き

その極みに自らを使役するための主を置いた

主は王と呼ばれ、それぞれの目の届く範囲を支配した。

王は自らを卵と呼び、その欲望を世界に孵化させるべく

ありとあらゆる力に手を出した。

一人の王が世界を欲すれば、そのほかの王も同じように世界を欲した

しかし彼らはその視野を広げてしまったがゆえに、

世界唯一の王という席からはずされてしまった

かれらは同じように支配の力をふるうもう一人の王たちを知ってしまったのだ

独占の欲望は翼を広げ、王は王を殺めるために更なる力に手を染める

相手が生まれぬうちに相手を殺す

それは世界をかけた生存競争

王はこぞって滅ぼすために力を産み続けた

そしてとうとう命を完成させた

滅ぼすための命は創造主である王に盲目的に服従し、互いの王を殺め合った

ありとあらゆる罪と悪がそれ自体が作り出した命よって滅ぼされた。

主を失った命たちは、罪と悪の滅亡を深く悲しみ、

それらを忘れぬようにとその記憶を宿し各地に散った。

生き残った力なき罪びとたちは、守り抜いたその業火の断片

小さな灯火を絶やさず伝えゆくために新たな秩序を築き始めた

その秩序こそが、この世界ごと彼らを打ちすてた正義であった。

その正義は紛れもなく業火の断片である灯火を守るために存在し

正義は悪を拒みながらも愛しみ、悪は正義を忌避しながら依存した。

その法則は以前の世界には存在しないものでありひどく歪んだものであった。

そしてこの世界に出現した混沌の環の上に成り立つものであるが故に

その歪みを受け取る形で世界は安定した。

ここに罪びとたちは世界の新たな誕生とともに

罪の名を改め世界の民としての存在を宣言した

そして世界の民となった人々は自らの出生を忘れ、

自分たちを打ち捨てたはずの原初主の存在と王を重ね愛し始める。

 

 

 

うち捨てられた絶望は長い年月をかけて希望を産み出した