2015年に書いていた物を再録します。
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AUTHOR: のえ
TITLE: (創作)雑考
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PRIMARY CATEGORY: ザ・雑記
CATEGORY: ザ・雑記
DATE: 07/22/2015 00:09:11
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ReLで何したいかというと
お決まりの素材を作ってお決まりの流れのように見せて全く違う。
おきまりを踏襲しながら踏み外す。というのをやりたい。
テーマもやることもいっぱいあるけど
これは自分のコンプレックスやルサンチマンをすごく詰め込んでる。
登場人物はみんな本当に特別で、でもその特別さや力を、世界の理やその独特の社会の中で無効化させられて空っぽになっていってもらう。
でもそれでも彼らは人間じゃないから、死を選べなかったり、それを選べないエゴがあったり、
そういったなんか生々しい感情やりたい。
彼らは他者から見れば、その背負う事実を知れば、とても魅力的に恐ろしいかもしれないし、とても素晴らしく美しいかもしれない。
私が特にルシェに心頭しているのは、ルシェが持つ設定の素材がひどく眩しいものばかりで、完全に内面を切り離してみるならば、森の中で一度だけであった不思議な友人のような、そういった憧れを持つ、そういった意味を背負う存在だから。
でもルシェはこの話の中で、その要素を可能性を、この世界の中の独特の社会環境の中で無効化させられてしまう。
人形であることが向いているはずなのに、人間にさせられてしまうみたいな。
そしてそれがごく自然であったかのような、傍目からはまるで分らない秩序。
その中で、あえてその内面に迫るから親近感が生まれて、それで、彼女が持つ特異性によって、私たちは選ぶことのできない苦しみと決断をし続けていくと思うから。
でもそれはあまりに地味で、傍目から見たら私たちと何も変わらないように、見えるのかもしれない。
それはルシェに限らず、ReLの登場人物のほとんどがそういったものになっている。
そこにどんどん切り込んでいきたい。
メタ的にいうとすごく特別で、独特の気配だけど、それをReLの世界のなかでおくと自然になってしまう事での、リアリティというか、
特別さを、ReLの世界の中では崇拝しきれないことで発生するリアリティ、というか、そういうことをしたい。
彼らは、彼らが憧れるように特異であるけれど、それを自覚できない、無効化させられてしまう。という理不尽さにリアリティを感じる。
だからそれがしたい。
その一方メタ的な意味ではその特異さをある程度崇拝したっていいかな。と思うことも最近はよくある。
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このときはこう考えていたんだけど、今考え直すと、彼らの特別さをあまりにも無効化しすぎて話進まなかったのかな?
って思い始めているので、ちゃんと機能させてあげた方がいいかな?って思い始めています。
でもここで言っていることもやるとは思う。
ルシェの人形でいることの方が向いているのに、人間にさせられてしまうのは、いいよね!って思います!