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ラクティマリースという世界

 この世界は文明レベル、魔法レベルの最高値の段階から始まった世界である。

 しかしそこから、歴史の表舞台に立つ人間たちの勝手な解釈によって、徐々に文明が衰退したり、魔法が衰退したり、また復活したりを繰り返している。

 この世界の基本構造は、相反する混沌のエネルギーが混ざり合って安定している状態で、そのために物質として存在するものの、主に自然の形状が不安定である。

 何かの衝撃で突然地割れを起こしたり、砂漠が緑化したり、街が瞬間移動したり、という怪異な災害が多発する。

 その発生理由は、人の生死にかかわっているとされており、戦争や疫病でたくさん人が死ぬと、その近辺では怪異な災害が発生する。

 人間は長いことこの現象のシステムに気づくことがなく、人のたくさん死ぬ物理戦争を続けていたが、このシステムが解明されたのちは国家間の物理戦争は禁止になった。(名目上は)

 しかし、理由もなく世界には魔力が満ちているので、怪異な災害は起こるのである。

 ラクティマリースという世界は千あるといわれている多重世界の一番下の階層にあるのではないか?と言われており、その証拠に中空に他世界の様子が蜃気楼としてあらわれることが多い。

 その様子はまるで空の上に街が浮いているように見える。

 この世界ではものの魂が長い間存在することができず、魂は48日間現世をさまよった後、地にしずみ、千の世界のうちのどこかに転生するといわれている。

 霊魂の存在は魔術を操れるものは誰でも確認することが可能である。

 ReLの物語の舞台になる18世紀(1万8千年代)の文明は機械や自然や魔法が難なく同時に存在している時代である。

 ただ人間社会では魔法というものの存在の知名度があまり高くないので、一般敵に使われるというより専門職の扱いである。

 年の数え方、言語はなぜかどの国でも共通したものを持っている。地方言語というものは存在しない。
 一世紀は千年で一つと数える。これはかつての古代王国の時代の由来だが多くの人はこれを忘れている。

 国や都市によって、主要としている文化が異なるが都市の景観は、現実の世界でいう中世の様子に近い。

(ビル街も存在はする)

 世界の形は球体で北半球が太平洋、南半球が大醒洋といわれている。

 人間が住んでいるのは主に北半球である。南半球から下は今でも謎に包まれている。

 おそらくアールヴが統治している。

 大陸は原初の頃の天変地異によって、一つの大きな大陸になってしまった。島国は存在するが別の大陸は存在しない。