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(再録)人工生命体理論?

ホムンクルスのことを人工生命体、人工天使と呼んでいたときの設定。



AUTHOR: のえ

TITLE: 人工天使って何?

 

 

DATE: 06/06/2015 13:26:53

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2014.10.01より抜粋。

 

抜粋なのでいまいちわかるようにかけてないかも。

記事リンク修正済み。

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人工天使って何?

というのを今私の記憶にあるものだけで言ってみると、

七つの王の時代(この呼び方は西方都学会寄り)以降に初めて人間歴史の表舞台に立つことを許された規格化された人型人工生命体の総称。

で良いんじゃないかと思います。

その由来は、苑国の外で作られた第一号の少女が博士から、「これが私の天使です」と言って紹介されたことに由来している。

私のアイドル。に近い意味合いを持つ言葉として発せられているし、大勢の人はこの天使という呼び方が、赤ん坊を天使と呼ぶような、宗教感覚から少し離れたようなニュアンスとしてとらえているんだけど、

やはりこの言葉に後から意味を込めるとしては、作った人を神として、その神が作った忠実なしもべである天使。

という意味が最適なんじゃないかなと思います。

恐らく制作現場ではそういう意味で言われていそうです。

 

人工天使の用途は様々なんだけど、舞台である世界の年代が、まだそんなに人工天使が知られているわけではないのですよね。

公式化されたとはいえまだ裏舞台。まだ一般人には伝説でSFです。

多分そのうちプランツドールみたいに展示販売されるんだろうな。とかも思うんだけど…。

 

人工天使には魂がないのが一般的です。

この世界で言う魂って存在エネルギーというか心を動かすエネルギーというか人格というかそういうのに等しくて

アールヴだってホム・リングだって魂を持ってます。

ようするに人工天使は有機的な物質で作られたロボットでありオートマタみたいなものです。

プログラムされた反応を示すけれど感情はない。学習はするけれどそれらは演出で演技。お人形です。

(多分プログラムコアみたいなものを別途開発してて、それを埋め込むことによって動くんでしょうね。そうじゃないと動かない人形なんでしょうね)

このお人形を、生命にするにはまた一つ手間がかかるわけです。それをするには生きたものを犠牲にするのでタブーと言えばタブー。

やったとしても人間やアールヴなどの、外界に転生するような魂で作れば持ちは悪いです。定着力が低い。

それはやはりいまの世界のバランス的に人間が生命を創造するには魔力が足りないと言えばいいのかな、技術的に難しいってやつです。

唯一可能なのは魔物とか、原初の時代にこの世界の中で作られた人造の魂を用いる事ですね。

彼らはこの世界の中で人間に一から作られた魂であるがゆえに千世(全ての世界からのバランス?)基準で言えばいびつすぎて存在できないんです。

だからラクティマの外に行くことができない魂たち。それで、他の人間種族たちとも性質が異なりすぎてラクティマの中ですら自然に肉体を得ることができない。

魔物たちが転生するためには同じ魔物でなくてないけない。(多分魔物であれば色は問わないんだと思う)

という厳しい制約というか現実があるんだけど、そのおかげで、今の世界のバランス的には、人間が作った肉体に唯一適合する魂なんですよねー。

しかしこの方法は西方都学会でも御法度ものです。

それは学会長のエイジスが許さないし、学会の基本理念に反するからな。

学会の基本理念は世界の探求、原初の世界の謎を解き明かす事。そのためにはその記憶を有する存在が不可欠で、

多くが神話化して本質が消えて行く七つの王の時代の生き証人である魔物やアールヴをとても欲しているし貴重に思っている。

今のラクティマの現状からそれらの生き証人たちは繰り返す交配や転生で過去の記憶を失いつつある。

貴重な歴史の痕跡は消えて言っているんですー。

魔物の魂を人工天使化するにはやっぱり魔物の魂を一度砕いて人工天使に適合する形にしないといけないんだと思うです。

そうすると魂に蓄積されていた記憶なんかも全部ばらばらになっちゃうんだと思う。これは再生不可能で元に戻すことはできない。魔物の実質的な消滅なんですね。

もともと個体数も魂の数も決まってて少ない魔物をですね、人間のくだらない欲求で破壊させちゃまずいわけですよ。

という事で御法度なんですね。

こういう事がわかったのも西方都学会の管轄下でルシェが作られたからこそわかったことだと思うです。

この功績自体は大きいんですよ。学会管轄下でなければ誰かが次々と魔物を素材にして人工天使に作り変えてたかもしれないんですからね。

 

それで、人工天使にした後は、人工天使が死んだ後も責任とらなきゃまずいわけですよ。ルシェなんかは自己転生するけど、自己転生できなかったらその魂は新たな肉体を得ることができずに永遠に浮遊霊状態ですからね。

ちなみにラクティマはあんまり長く霊がとどまれないので心霊現象って少ないと思う。

そういう責任も込みで見て、魔物を素材にする魂のある人工生命体の制作はご法度なんですねー。

(多分浮遊霊化したら危険な事でも起きるんじゃないですかね…よく考えてないけど。世界的には何もなくても個人には禍が及びそうです)

 

たしか人工精霊なら作れないこともないので、それが作れるような世界環境になったら魂を持つ人工生命体は完成する気もします。いつになるやら…。