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蝋燭の君

 正しさの左側に君は静かにたたずんで

 燃える命は君の時を溶かしたりしない

 君はか弱く 些細な風で消えてしまうけれど

 永遠を約束されているから

 またすぐに燈(とも)るんだろう

 それでも君は君である証を

 苑(その)の国と狼の思い出を

 絶やさないために今の炎を守らなくてはいけなかった

 それはだれの為でもなく

 君の為に