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蝶々の祝祭

君は特別だってみんなは言うけれど

特別だって君は信じられないね

信じてないけどでも本当だ

それでも君は信じてないね

ならば教えてあげよう内緒の秘密

蝶々のおじさんが 君に印を与えてくれる

真夜中の お化けの時間 一人で 森の奥へ

誰にも言わずに やってくるんだ

けれども本当は来てはいけない

君は太陽の下にいるべき子供

君のその瞳の奥の輝きが

その証

けれど君は特別なんだ

その印が欲しければきてご覧

青い青い蝶々のおじさんが

君を祝福してくれる

そうして君は真夜中に

太陽に背を向け 真夜中に

君の覚悟は試される

沢山の狼が 君の決意を奪おうと

だって狼たちも 祝福が必要だ

君と同じように 君より飢えて

その印のために 汚れて 傷だらけ

真夜中か さよならか

そんな覚悟が必要だなんて

君はきっと知らなかったけれど

君は太陽に背を向けて

君が特別である証を

祝福を受けに森の中に

でも君 帰らないで

勇気を出して覚悟を決めて

答えは最初から決まっていたんだ

蝶々のおじさんは君に祝福を授けに

狼たちは大層悔しく 悲しい遠吠えを上げて

転がっていったっけ

そして君は特別に

その証は太陽と引き換えに

君は気づくんだ

真夜中に

君の世界は真夜中に

そして君は立派に特別になったわけだけど

でもどうしてだかはわからないんだ

君は謎解きなんか求めていなかったから

でもきっと君はこれから求めるだろう

どうして なぜ?

君はなぜ狼になったのか

どうして なぜ?

蝶々は君を選んだんだろう?

どうして なぜ?

君はほんとはいつから 本当に特別だったのか

どうして なぜ?

なぜ君は子供であったことを忘れても

背を向けたはずの太陽の事を ずっと忘れずにいるんだろうね