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サレンアーデ→ルシェについての考察

 サレンアーデはセレイネイドには本能的にも、感情的にも強い執着と憎しみを抱いています。
その矛先が失われた今は、元の関係に戻りたいのか?といえば、ルシェに出会った時点で、その可能性を諦めざる負えなくなり、虚無な気持ちになっております。(ルシェがセレイネイドとは全く別の存在なので)
ただただ持て余した憎しみは、セレイネイドの痕跡を探して、彼が何を思ってルシェになったのかを、知ろうと、考えておりますし、可能性があるなら一発殴りたい。みたいなところがある感じがしています。
ルシェに対しては、序盤は憎しみも好意もありません。手がかりとして重要な、貴重品。みたいな位置付けです。
しかし、彼女自身が、セレイネイドの記憶のかけらを持つものであるということが、彼にとっての弱点にもなってしまっています。彼女を失えば、セレイネイドには全く辿り着かなくなる。
故に、彼は彼女を害することができません。
ルシェにとっては、魔物でありながら彼女を守護する形になった彼との旅は、ある程度安全なものになるでしょう。
サレンアーデも、その状態に多少の困惑はありますが、人生経験が多いので、ルシェをある種の観察対象として、楽しもうとする姿勢もあるようです。
彼は人間の世話には慣れているので、ルシェの世話もそのようなものだと、考えております。
ただ、事前知識の印象とルシェ本人の存在の差の部分から、想定外が導かれることも多々あるようです。
彼は魔物といえども8回転生を繰り返し、その肉体や魂は劣化し、変質しつつあります。
そして彼は観察対象として人間をとても好んだだけあって、他の魔物達より、人間的な部分を多く持つでしょう。
そらは本人も自覚しているようです。
それ故に、今までにない感情を発露させることも今後あると思われます。