いつか見た光を思い出す。
沈むものと思われた光は登っていた。
時を止めた藍色は白んで行った。
開放は果たして幸福だっただろうか?
太陽が登れば蝋燭は色褪せるだろうか?
測れなくなった天秤はそれでも何かを測っただろう。
終われども、終われども、我々はその先に立ち続ける。
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