「このまま放っておけば、いずれ沈むよ…」
砂をうまくこなせず子供は転んだ。
「残念ながら」
男は手を引いて立たせた。
「その価値は?」
子供はまた問いかけた。
それはまるで謎かけ遊びのように。
子供は振り返る、消えていく藍色を想って…。
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