「君は魔物で、セレイネイドは君だったってこと?……僕がその記憶を思い出したら、君はどうしたいの……?」
「訊きたい事がある。あいつしか知らない……」
ルシェは整理がつかないままサレンアーデの瞳をみていた。その紅い瞳は時折光の筋がいくつも通り反射していた。
それは魔物の証だった。
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