人工精霊

人工精霊とは

 ヒトのイマジネーションと魔力から発生させた魂そのもの、霊体の様な存在。

 この世界では、魂と精神というものはほぼ同義のもの。

 人工精霊をラクティマで作る場合でも人工生命体と似たような理論が発動する。

 これはラクティマの土壌が整っていれば、新たな魂となり得るのだけど、現在は不可能。

 作り方はイマジネーションフレンドに似ている。

 空想の存在をイメージして自分でシュミレーションして行って形作っていくのを呪文や魔力で行う。

 呪文で作られた魂は実態を持たない精霊として術者の精神力が続く限りこの世に存在できる。

 この存在は人工生命体と同じように、世界に未承認な新しい存在であり、そして術者の幻想の具現化したもの。術者の体の一部。のようなものである。なので非常にその存在は不安定。

 術者のレベルが高ければ、この精霊を物質に宿して動かすことも可能。けれどもそれは限られた時間の範囲であり、術者と完全に独立していないので、術者の見えない場所に行ってしまうとその術はそこで終わってしまう。

 限られた時間以上にその存在を保ち続けることは不可能だが、同じような存在をもう一度作りだして、他人から見れば同じ存在がずっと動いているように見せることは可能。ただ別の存在であるために非常によく似ていていても全く異なる。記憶や経験は持続不可能だとされる。(術者と独立していないので術者は非常に消耗し、日数単位での存続は事実上不可能)

 これが術者から独立し、自立して存在することが可能になれば新しい魂、完全な精霊として存在できる。

ただラクティマリースは霊魂がとどまりにくい環境なので、精霊として存在させし続けることは不可能である。

 これを生命として存在させるにはそれにふさわしい器が必要であり、その器を作る方法が人工生命体を作る方法でもある。

 しかしこれでも今の技術と環境では魂が術者から切り離れる事が出来ないので、完全な定着に至らない。

 この魂も何らかの方法によって世界の理に承認される必要がある。

 これができたのは世界そのものが混沌期にあった七つの王の時代だけなのである。今はたとえアールヴでさえこの術は行使でない。

 なお、七つの王の時代では人間=七つの王 よりも邪神たち(アールヴの御先祖)たちの方がこの術は完全であり、彼らによって作られた新しい生命たちは、魔物と同じように世界の中でしか輪廻転生できないが、人の手によって破壊することは不可能である。

 この邪神によって作られた新しい生命は人間と交配可能な物も多く、そうして作られたハーフやクオーターは人間由来の魂を持つ(?おそらく)純血種が本来の期定数より減ればハーフならば転生可能。ただ魔物はこれができない。